持続化給付金申請(法人編)申請手順編:エラーにならずに申請するために
持続化給付金申請は中小企業庁の「持続化給付金」サイトで行います。
パソコンでもスマートフォンでもどちらでも申請できます。
大事なことは、いきなり申請を始めるのではなく、あらかじめ、必要な書類や情報を集めて用意しておくことです。パソコンから申請する場合なら、必要書類のファイルをひとつのフォルダにまとめておきましょう。
▼ この記事を読む前に、以下の記事で準備をしてください。▼
中小企業庁の「持続化給付金」サイトに行くと、下にオレンジの「申請する」ボタンが表示されています。夜中の2時から3時はメンテナンスのため申請できませんが、それ以外の時間は、平日休日関係なく、いつでも申請できます。
やたらなエラーは向こうの問題かも?
混んでいると、向こうのサーバのトラブルで、こちらの申請手順などには問題がないのにエラーが出ることがあります。
正しい手順で進んでいると思うのに、意味のわからないエラーメッセージが出るなどしたときには、少し時間を置いて、異なる時間帯に試みてください。
申請の大きな流れ
申請の流れは以下の図の通りです。
必要な情報をまとめたり、必要書類を画像化して1つのフォルダにまとめておくなど準備をしておく
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「申請する」ボタンから「仮登録」
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入力したメールアドレスに届いたメールに書かれたURLを開く
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IDとパスワードを決めて登録すると申請マイページが作成され、申請フォームが開く
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給与に関する条件を満たしていることなどを
チェックして宣誓する
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「基本情報入力」
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特例適用の選択をする
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「売上入力」
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「口座情報入力」
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口座情報のファイル添付
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確定申告などのファイル添付
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入力内容や添付ファイルを確認して最終の「OK」をクリック
仮登録
最初は仮登録です。
1)まず中小企業庁の「持続化給付金」サイトのオレンジの(カーソルを合わせると白に)「申請する」ボタンをクリックします。
2)「事業形態」で「法人」を選びます。
3)「事業形態」を選ぶと、「事業形態」と「メールアドレス」の間に「法人番号」入力欄が表示されます。ここに13桁の法人番号を入力します。
法人番号はマイナンバー制度ができた頃に送られてきた「法人番号指定通知書」に記載されています。
「履歴事項全部説明書」などに記載された「会社法人等番号」は12桁しかありません。
法人番号が不明な場合は以下のサイトで、法人名や所在地などで検索すればわかります。
国税庁法人番号公表サイト
※仮登録画面にも「法人番号を調べる」ボタンがあり、「国税庁法人番号公表サイト」を開いて、法人名や住所などから調べることができます。
4)法人番号を入力後、「法人番号から自動入力する」ボタンを押せば、「法人名」と「所在地」は自動入力されます。まちがいがないか、確認しましょう。
5)「メールアドレス」を、確認用と2回入力します。
このメールアドレスに届く仮登録完了メールに書かれたURLがないと、申請が行えないので、確実にメールを受け取れるメールアドレスを選んでください。
携帯電話のキャリアメールの場合、パソコンメールを受信しない設定にしてある場合があります。必ず「@jizokuka-kyufu.jp」からのメールを受信できるように設定しておきましょう。
6)「申請にあたっての同意事項」を最後まで読んでから、「全ての事項に同意します」にチェックを入れてから「次へ」を押します。
7)入力した内容の確認画面が出ますので、内容を確認して、正しかったら、「登録」を押します。
入力のまちがいがあったら、「戻る」を押して、入力画面に戻って、修正しましょう。
8)「仮登録完了画面」が表示されたら、仮登録が無事に完了しています。
基本情報入力
「仮申請」を終えると、速いときはすぐ、遅くても1時間以内には、入力したメールアドレスに持続化給付金事務局 から「仮登録が完了しました」とメールが届きます。
申請がうまくいかないケースは、ここでメールが届かないケースが多いようです。メールが届かない場合は、メールボックスのスパムボックスに入っていないか調べます。
携帯のキャリアメールの場合は、パソコンメールを受け取れる設定にしていないと、受け取れません。
その他のメールでも、設定次第では受け取れないことがありますので、必ず「@jizokuka-kyufu.jp」からのメールを受信できるように設定してください。
設定を直したら、仮登録からやりなおして、メールを受け取りましょう。
1)メールに書かれたURLで、「持続化給付金 申請マイページ」を開きます。
2)「ログインID」は20文字以内なら、自由に決めることができ、アルファベット、数字、ひらがな、カタカナも登録可能です。ただし、全角と半角は別の文字として登録されますので、ひとつひとつの文字をきちんと意識して、あらかじめ決めておきましょう。
3)「パスワード」を決めて、確認用と2回入力してから、「登録」ボタンを押します。
パスワードは8文字以上でローマ字と数字の両方入りにしないと登録できません。
大文字と小文字を混ぜる必要はありませんが、大文字と小文字では別の文字として認識されますので、自分が大文字、小文字、何を使うか意識して、あらかじめ決めておいたほうがいいでしょう。
4)さまざまな項目に関して、宣誓が求められます。
宣誓項目の頭の□にチェックをすると、ときにポップアップウインドウが表示されて、さらに詳しい内容が表示される場合もあります。
5)すべての項目を確認して、チェックを入れます。
6)宣誓項目の下に「基本情報入力」画面が続きます。
仮登録時に入力した「事業形態」「事業形態」「法人番号」「法人名」「所在地」が表示されていますので、内容にまちがいがないか再確認しましょう。
7)「書類送付先」を入力します。
「書類送付先」が「本店所在地」と同じ場合は、「住所コピー」ボタンを押します。
マンションの部屋番号などが抜けている場合は、「住所コピー」ボタンを押して、入力された住所に書き足しましょう。
8)「業種」を「大分類」「中分類」「小分類」それぞれ選択します。
自分の業種を大分類から考えていくのはけっこう難しかったりします。
以下のサイトであらかじめ調べておくのがおすすめです。
e-Start日本標準産業分類
※この画面にも「分類一覧を見る」ボタンがあり、「e-Start日本標準産業分類」を見ることができます。
9)設立年月日を、すべて半角文字の西暦で入力します。
年月日の間は「/(スラッシュ)」で仕切り、一桁の場合は最初に0をつけます。
たとえば2002年4月9日なら、「2002/04/09」と入力します。
10)決算月、つまり期末の月を選択します。
11)資本金の額又は出資の総額
資本金の額又は出資の総額を、半角数字で入力します。3桁ごとのカンマを入れても、入れなくても、どちらでも大丈夫です。
12)常時使用する従業員数
常時使用する従業員の数を入力します。
「常時使用する従業員」とは、労働基準法第20条の規定に基づく「予め解雇の予告を必要とする者」を指すので、パート、アルバイト、派遣社員、契約社員、非正規社員及び出向者については、当該条文をもとに個別に判断します。会社役員及び個人事業主は「予め解雇の予告を必要とする者」に該当しないため、「常時使用する従業員」には該当しません。
うちは夫婦二人の会社で、二人共に役員なので、「常時使用する従業員」は0名です。
13)代表者役職
代表者の役職を入力します。
一般的には「代表取締役」ですが、法人の形態によっても異なり、たとえば合資会社の場合は「無限責任社員」です。
14)代表者氏名
代表者の氏と名を、それぞれ漢字と全角のカタカナ(フリガナ)で入力します。
15)代表電話番号
電話番号を、「-(ハイフン)」なしの半角の数字のみで市外局番から入力します。
16)担当者氏名・担当者電話番号・担当者メールアドレス
担当者の氏と名を、それぞれ漢字とカタカナ(フリガナ)で入力します。担当者電話番号は電話番号を、「-(ハイフン)」なしの半角の数字のみで市外局番から入力します。担当者メールアドレスには仮登録時に登録したメールアドレスが表示されています。
※「持続化給付金申請要領(申請のガイダンス)」には、「代表者と同じ場合『同上』」とご記入ください」と書いてありました。
しかし、実際には「同上」と入力すると、「担当者フリガナ:メイはカナで入力してください」とか、「担当者電話番号を半角英数で入力してください」などとエラーが出るので、代表者と同じでも再度入力しましょう。
17)すべてまちがいなく入力したら「次へ」を押します。
特例適用の選択
1)特例適用の選択をします。特例適用がなければ、一番上の「一般的な申請方法(下記特例事項に該当しない)」を選択します。
2)「申請内容と確定申告書に記載された法人名」および「法人名または代表者氏名と口座名義」それぞれが「一致している」か「一致していない」か選択をしてから、「次へ」をクリックします。
売上入力
「売上入力」
あらかじめ計算しておいた売上関係の数字を入力します。
1)「年間事業収入」欄に前の事業年度分の事業収入の合計を、半角数字で入力します。カンマありでも、なしでもかまいません。
2) 「売上減少の対象月」で対象月を選択します。
3)「 対象月の月間事業収入」に、前期に比べて50%以上減少した月の中で、最も売上が少ない「対象月」の売上額を、半角数字で入力します。カンマありでも、なしでもかまいません。
4) 「売り上げ減少の対象月の前年度売上額」に、前年度、2019年の「対象月」と同じ月の売上額を、半角数字で入力します。カンマありでも、なしでもかまいません。
なお、前事業年度の対象月と同じ月の売上額は、添付する確定申告書の法人事業概況の裏面に書かれていますので、額が同じか確認しましょう。
なお、法人事業概況の裏面には千円単位で書かれていますが、持続化給付金申請では円単位なので、細かい数字まで書いておくといいでしょう。
5) 「年間事業収入」や「 対象月の月間事業収入」を入力すると、下のほうに計算結果が表示され、給付予定額が表示されますので、確認しておきましょう。
振込先の口座情報
振り込んでもらうための口座の口座名義人は申請する法人名と一致していることが原則ですが、法人の代表者名義でも可とされています。
1)「種別」は「普通」預金か「当座」預金か、どちらかを選択します。
ゆうちょ銀行の総合口座も「普通預金」です。
2)「口座」入力のため、「金融機関検索」ボタンを押します。
3)「金融機関コード」「金融機関名」「支店コード」「支店名」の中でわかるものを入力して「検索」ボタンを押しましょう。
4)候補の金融機関、支店が表示されるので、その中から自社の口座のある金融機関の支店を選んで「選択」ボタンを押します。
5)選択した「金融機関コード」「金融機関名」「支店コード」「支店名」が入力されるので、確認してから、「口座番号」を7ケタの半角数字で入力します。7ケタよりも少ない番号の場合は頭に0を加えて、7ケタにします。
6)「口座名義」を、法人格は略した形の半角カタカナで入力します。
たとえば「株式会社日本」の場合には「カ)ニホン」、「日本株式会社」なら「ニホン(カ」です。
社名に「・(なかぐろ)」が含まれている場合は「.(半角ピリオド)」に変えます。
口座情報のファイル添付
用意しておいた通帳の表紙や中面の画像などのファイルを申請書類に添付(アップロード)します。
必要なファイルはあらかじめ1つのフォルダに集めておきましょう。
1)「通帳のオモテ面/電子手帳等の場合画面コピー」の下の「ファイルを選択」を押します。
2)必要なファイルが入れてあるフォルダを開き、通帳の表紙、あるいは電子手帳等の画面コピーのファイルを選択してから、「開く」を押します。
3)「通帳を開いた1・2ページ目/電子手帳等の場合画面コピー(1枚目と同じもの)」の下の「ファイルを選択」を押します。
4)必要なファイルが入れてあるフォルダを開き、通帳をめくって最初の1・2ページ目、電子手帳等の場合は1枚目と同じ画面コピーのファイルを選択してから、「開く」を押します。
5)2つのファイルを指定し終えたら、「次へ」を押します。
確定申告などのファイル添付
用意しておいた確定申告書の控えや売上台帳などの画像などのファイルを申請書類に添付(アップロード)します。
必要なファイルはあらかじめ1つのフォルダに集めておきましょう。
1)「確定申告書別表一」の下の「ファイルを選択」を押します。
2)必要なファイルが入れてあるフォルダを開き、確定申告書別表1のファイルを選択してから、「開く」を押します。
3)「法人事業概況説明書(1)」の下の「ファイルを選択」を押します。
4)必要なファイルが入れてあるフォルダを開き、法人事業概況説明書のオモテ面のファイルを選択してから、「開く」を押します。
5)「法人事業概況説明書(2)」の下の「ファイルを選択」を押します。
6)必要なファイルが入れてあるフォルダを開き、法人事業概況説明書のウラ面のファイルを選択してから、「開く」を押します。
7)「売上台帳」の下の「ファイルを選択」を押します。
8)必要なファイルが入れてあるフォルダを開き、売上台帳のファイルを選択してから、「開く」を押します。
確定申告の際に税務署まで足を運び、申告書を手渡しで提出した場合には、収受日付印が押印されているので、添付はこれだけです。11)に進んでください。
e-Taxで申告した場合には受信通知など、確定申告の控えに収受日付印が押印されていない場合は、収受日付印相当のファイルを添付(アップロード)する必要がありますので、9)に進みます。
9)「その他必要な書類」の下の「ファイルを選択」を押します。
10)必要なファイルが入れてあるフォルダを開き、収受日付印相当のファイルを選択してから、「開く」を押します。
11)必要なファイルをすべて添付し終えたら「確認画面へ」を押します。
12)確認画面です。「申請後は修正を行うことができませんので、申請前に不備などがないことを確認してから申請して下さい」と書かれているように、あとで「まちがえた!」と思ってもやりなおせません。
単純にファイルが足りないなどの場合には、後から指摘されて修正できる場合もありますが、金額の入力まちがいなどは修正できません。足りなくても悔しいですし、多すぎる申告をしたら不正として、後でペナルティが来ますので、まちがいがないか、確実にひとつずつ丁寧に確認していきましょう。
13)アップロードしたファイルが正しいファイルかどうか確認したいときは、それぞれの添付書類の「ファイルを表示」を押します。
14)ファイルの画像を確認したら、右上の「閉じる」ボタンを押して閉じましょう。
15)すべての確認を終えたら「申請」をクリックします。
16)さらに「この内容で申請します。よろしいですか」と確認ウインドウが表示されるので「OK」を押してください。
17)「ご申請ありがとうございました」と最終画面が出たら、無事、申請終了です。
あとは指定した口座に振り込まれるのを待ちましょう。現在、既に振り込まれた人の話では、「給与通知書」よりも振り込みが先のようです。
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確定申告などのファイル添付
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入力内容や添付ファイルを確認して最終の「OK」をクリック
初出:2020.5.19 更新:2020.5.24
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